夏目 漱石

文庫本坊っちゃん
坊っちゃん
→単行本版未発売

主人公は無鉄砲で義理や道理に厚い負けず嫌い。そういった損得で決めない言動は、応援しようとすると面白く、敵対すると邪魔になる。教師の職に就いた主人公だが、どうも肌に合わず、職員から敵対視されるばかりで就いて早々四面楚歌。しかし敵ができようが関係ない。正しいと思う様に行動し、何かと回りくどい連中に食って掛かる。そんな無鉄砲で損ばかりしている主人公を、婆さんの清がいつも「坊っちゃん、坊っちゃん」と応援してくれてきた。坊っちゃんは自分の信念を通し、はっきりしない連中に天誅を下す。